
ウルメラ・プロジェクトをはじめました
−学校所在地の村の公立小中学校の生徒のための塾ですー
2015年7月26日
多くの皆さまから励ましとご支援を頂いている東ティモールの聖イグナチオ中学高等学校(聖イグナチオ学院)は2013年1月に開校し現在中学1年生から中学3年生までの男子女子生徒約270名が在学しています。聖イグナチオ学院はリキサ県バザールテテ郡ウルメラ村にあります。本校はかねてから、学校所在地のウルメラ村の子どもたちを入学させることも大きな目的の一つにしています。現在在校生の約10%がウルメラ村の生徒です。その他の生徒は、リキサ県の県庁所在地であるリキサの町(15%)と首都ディリ(75%)から通ってきています。ウルメラ村(首都ディリの西約18Kmに位置する)からの生徒が少ないのは、村が半農半漁の寒村なので家庭が生徒の学費を払うことができない、村の公立学校の教育レベルが低い、親の教育に対する関心が低い、など様々な理由が考えられています。そこで今年(2015年)から「ウルメラ・プロジェクト」をはじめました。村の子どもたちのための進学塾です。ウルメラ・プロジェクトの第1の目的は、聖イグナチオ学院に入学を希望する生徒たちが「入学試験に合格するように」入学を希望する生徒たちに本校で直接入試対策の授業を無料で行うことです(おやつ付き!)。月曜日から金曜日まで、毎日1時間半。土曜日は5時間、やってきます。村の公立学校の生徒たちが20名ほどやって来て、聖イグナチオ学院の先生たちからポルトガル語と算数の授業を受けます。9月下旬に入学試験があるのでその準備です。また合格しても、来年の1月の新年度開始まで通い続けます。第2の目的は、経済的な理由で授業料が払えず入学できない子どもたちに奨学金を支給することです。この奨学金はこのHPでご協力をお願いしている「聖イグナチオ学院基金」より支給することになっています。すでに、2014年には6名の生徒に支給しました。今年2015年には、18名に支給いたします。【左上】村の公立小学校での、ウルメラ・プロジェクトの説明会。要は、学校説明会です。公立小学校の先生方も好意的で、授業時間を割いて全員参加の説明会を準備してくださいました。また、ウルメラ・プロジェクトの参加者は、公立小中学校で受け付けています。【右上】ウルメラ村からの生徒たちが、母校の小学6年生に説明をしています。【左下】第1日目、ノートやファイルが配られました。ボールペンがない生徒もいます。支給品はすべて日本の方からのご寄付で頂いたものです。ありがとうございます。【右下】聖イグナチオ学院の先生が、公立小学校の生徒たちの面倒を見ています。写真に写っているのは数学担当のニコラス先生です。彼もウルメラ村出身で、学校が終わると家族と一緒に畑仕事をしています。聖イグナチオ学院の毎日の学校生活のようすは、ブログ ワニ通信 でもお伝えしています。ごらんください。聖イグナチオ学院の位置はグーグル・マップの < Tibar Timor Leste >で検索できます。⇒グーグル・マップへ

